株式会社シリコンバレーベンチャーズ代表の森若幸次郎は、りそな銀行情報メディア りそなCollaborare内の自身のコラム「イノベーションフィロソフィー」にて、神戸市 チーフ・エバンジェリスト 乾 洋氏と対談を行いました。
イノベーションフィロソフィーとは、経営者やイノベーター支援者などとの対談を通して、ビジョンや戦略、成功だけでなく失敗から再チャレンジに挑んだマインドを聞き出し「イノベーションの哲学」を体系化することを目的としたコラムです。
乾 洋氏 プロフィール
神戸市 チーフ・エバンジェリスト
2019年10月に神戸市入庁。チーフ・エバンジェリストとして東京を拠点に神戸の魅力を発信し、神戸のスタートアップエコシステム構築・産業活性化に注力中。前職 オリックス株式会社 ORIX Leasing Malaysia Berhad, CEO- VC投資を含む投融資事業、PEファンド組成、事業開発など幅広い分野を経験。海外在住歴通算17年(アメリカ、シンガポール、フィリピン、マレーシア)。デッドとエクイティの両方に精通し、海外でのマネジメント経験豊富。
自治体がエバンジェリストという肩書のポジションを置いたのは神戸市が初めて。その仕事内容とは?
首都圏で神戸のブランドや都市の魅力を戦略的に情報発信する目的でこのポジションが設置されました。加えて、私が所属している課はIT・テクノロジー系を、スタートアップを育てようという、支援しようという部署ですから、神戸に形成されつつあるイノベーションエコシステムを東京からもサポートする役割、またそれを首都圏で伝える人材が必要と考えたのだと思います。
オリックス時代の、マレーシア拠点のトップや、日本で投資ポートフォリオのマネジメント、シンガポールでCVC等のご経験について
マレーシアはオリックスの中でも東南アジアで1番大きな拠点です。ファイナンスのリースをやっていて、従業員も650人くらいいます。その前の東京では、オリックスの投資ポートフォリオのマネジメントや、直接投資を行っているファンドの組成などもやっていましたね。スタートアップの支援という形ではなく、レイターステージのファンドに投資をしていましたので、それをある上場企業とGPでファンドを組成して、その運営もやっていました。さらにさかのぼると、シンガポールのオリックスのコーポレートベンチャーキャピタル、CVCのディールを担当していたこともあります。オリックスには30年おりまして、そのうち17年が海外でした。
人々の意識を変化させ、ビジョンを共有するためには
本当に世の中を変えようとするなら、「あなたの生活が変わる」と言うのが、エバンジェリストの仕事だと思っています。「イノベーションを起こしたら、あなたの生活がより豊かになるよ。チームでイノベーションを起こすのだから、あなたの生活にもよい影響が及ぶよ」と。今はこの点を伝える人が1人もいないじゃないですか。それは国の危機であり、一部の地域を何とかしなければいけないということではないと思っています。
神戸市のスタートアップ支援について
ほとんどの地方自治体が2015年からスタートアップ支援をやろうとしていて、そこに神戸市は真っ先に取り組んで、世界に伍するといいますか、世界レベルのアクセラレータ・プログラムである500をやってみよう、ということで取り組みました。シンガポール出身の卒業生が神戸に会社を作ってくれました。
次の段階に進むために、今「Urban Innovation JAPAN」という、全国初の取り組みを神戸市が行っています。行政の持っている課題をスタートアップと一緒に4カ月ほど協働してプロダクトを開発して、最後はそのスタートアップから調達までやってしまうという取り組みです。
80以上の国と地域でプロジェクトを行う国際連合プロジェクトサービス機関「UNOPS」の世界3カ所目のグローバルイノベーションセンターに神戸市が選出
日本は人口減少や少子高齢化など、課題先進国でもあります。神戸はイノベーションを起こす拠点を作るのに適していたのだと思います。神戸市に2020年の9月にグローバルイノベーションセンター「UNOPS」の拠点を作り、世界からスタートアップを年間で15社程度を集めます。そこに日本の大企業もパートナーとして加わります。それで、1年という期限で3カ月ごとにPDCAサイクルを回し、年間で5社程度を国連調達に参加させる予定です。今後、UNOPSは、アンティグア・バーブーダ、スウェーデンと神戸を含め世界で合計15個所にグローバルイノベーションセンターを開設すると聞いています。
イノベーションフィロソフィー第10回 神戸市 チーフ・エバンジェリスト 乾 洋氏 × 森若 幸次郎
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Forbes JAPAN :「イノベーション・エコシステムの内側」
りそな銀行 :「イノベーションの森」
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