シリコンバレーベンチャーズ代表の森若幸次郎は、デロイトトーマツ様にて講演を行いました。(2019年2月15日)
講演タイトル:未来の教室:世界視点より日本ビジネスの今から未来を考える~ハーバード·シリコンバレーから学ぶビジネス流儀~
私自身もデロイトグループの理念に深く感銘を受け、私の講義で少しでも受講されてらっしゃる皆様がビジョンを達成される事を願っている事をお伝えしました。
Deloitte makes an impact that matters.
(デロイトの理念)
私たちは、クライアントにとって、メンバー一人ひとりにとって、社会にとって、最も価値あることをもたらすために日々挑戦を続ける。私たちは、創造性に溢れた洞察によって複雑な課題を解決し、クライアントの持続的な成長を支える比類なきサービスを提供する。私たちは、クライアントに卓越した価値を提供するために、素晴らしいキャリア体験とオープンで協調的な文化を通じて、才能あるプロフェッショナルたちを輝かせる。私たちは、誠実な組織でありつづけるとともに、私たちのコミュニティをサポートし、マーケットにおける信頼と信用を築くことで社会に貢献する。共通の価値観が、発展的で揺るぎないインパクトの創造へと私たちの行動を導く。
デロイト トーマツ グループの理念 詳細はこちらです。
現在のデロイト様のような大手会計事務所のクライアントの大半は大企業ですが、その大企業もオープンイノベーション創出に積極的に取り組み始めています。オープンイノベーション推進として、社内スタートアップ(イントレプレナー)育成や国内外スタートアップへの投資を検討している所も多い事を共通認識とした上で、「どのようにスタートアップと関わればより良いか?」を考える必要があるでしょう。
オープンイノベーション担当者、新規事業開発者、イントラプレナーが今後のクライアントとして増える見込みがあるため、すでに実績のあるシリコンバレーの成功法を学び、グローバルスタンダードな発想を持つことが、クライアントにとってもプラスになります。既にイノベーションは社会現象であり、経営者のみが意識するものではなくなっています。
講演は、インタラクティブにご質問をし、隣の方同士で話し合って頂いたり、考えを発表して頂いたりしながら進めていきました。
(1)シリコンバレー及び世界のイノベーションについて
・シリコンバレーのイノベーションエコシステムの5つの特徴とは?
・シリコンバレーの社長の平均年齢と日本の社長の平均年齢の違い
・シリコンバレーの成功者達のアイデアの見つけ方とは?
・シリコンバレーの起業家の7つの特徴とは?
・「シリコンバレーで求められている優秀アドバイザーの6つの条件とは?」
・最高のスタートアップに共通する3つのポイントとは?
Microsoft、Apple、Yahoo、Google、Facebookにも共通する
3. やる価値があると認識している人が他にほとんどいない
・Google内で成功したチームの特性とは?
グーグルはスタートアップを平均で1.5週間に1社を買収し、イノベーション創出を促進している
・シリコンバレーの著名エンジェル投資家のスタートアップ投資を行う際に一番大事にしている事とは?
・世界No.1のアクセラレーター Yコンビネーターについて
5. Unique Insight ユニークな洞察
6. Business Model ビジネスモデル、お金の稼ぎ方
1. 専門性(知識) 2. クリエイティブな思考力 3. モチベーション
・テクノロジートレンドの移り変わりを知る(参考:ガートナーのテクノロジーハイプサイクル)
・今後期待されるイノベーションの可能性は、人工知能と何を組み合わせるか
・CBインサイトで、Nextユニコーン企業を見て、世界の流れを理解する
・日本人の物事に対する考え方を変えるにはどうすれば良いか?
→現状認識から意識改革をする(世界における日本の立ち位置を理解し、危機感を持つと共に、現状の課題を解決する事を目標とする事も大事)
・経済産業省によると、「日本経済が停滞する理由は、将来不安とイノベーションの欠如」であり、解決策としては「産業を生み出すイノベーションの元になる技術を持っている大学が大きな役割を果たす、大学発スタートアップを増やす」とある。
・これからの時代に必要な会計士とは、どのような存在だろうか?
・これからの時代を作るのは、誰だろうか?
・イノベーションを起こし、新たな時代を作る上でスタートアップという存在は欠かせないが、彼らを理解する上で必要なのはマインドかスキルか?
・今後、協業したり、クライアントになるであろうスタートアップ企業のマインドを知るには、彼らが何を求めてるか、何に困ってるか、何を大事にしてるかを相手の立場になって考える事が大事である
「あなたがシリコンバレーのアントレプレナーだったら、どのようにビジョンを掲げ、どのように人と資金を集め、どのようにプロダクトを作り、どのようにマーケットにローンチして、どのようなPRをし、どのようにトラクションをあげ、どのように経営を拡大していくだろうか?」
・アクセラレーターとは。僅か1週間で企画し、集客して18人の門下生を採択して2ヶ月間で運営したAngel Acceleratorについて
最後に、「皆様はクライアントにとって、どんなアドバイザーであり、どんなパートナーになりたいですか?」と質問して、手を挙げて発表して頂きました。それが分かれば、今後、日本で会計士やコンサルタントとしてアドバイザリーの仕事を行う上で、大切にしたい事が見えてくると思います。一人一人が自分の立場を活かして、どのようにイノベーション・エコシステムと関わって行くのか、当事者意識を持ってイノベーションの波に乗ることが大切だと思います。
皆で協力して、より良いイノベーションを起こしましょう!
Stay Hungry, Stay Crazy(もっと自分らしく、もっとクレージーに)と叫んでハイタッチ!
デロイトトーマツ様、愛りがとうございました!