株式会社シリコンバレーベンチャーズ代表の森若幸次郎は、りそな銀行「りそなCollaborare」内の自身のコラム「イノベーションフィロソフィー」にて、株式会社日本医療機器開発機構(JOMDD)取締役 CBO 石倉大樹氏と対談を行いました。
イノベーションフィロソフィーとは、経営者やイノベーター支援者などとの対談を通して、ビジョンや戦略、成功だけでなく失敗から再チャレンジに挑んだマインドを聞き出し「イノベーションの哲学」を体系化することを目的としたコラムです。
第8回は、株式会社日本医療機器開発機構(JOMDD)取締役 CBO 石倉大樹氏と対談させて頂きました。
【石倉大樹氏 プロフィール】
株式会社日本医療機器開発機構(JOMDD)取締役 CBO
医療分野での起業・新規事業開発に特化。自ら創業メンバーとして参画した創薬ベンチャー・アキュメンバイオファーマは、日本で初めて大学発の技術を事業化した会社として上市(欧州)に成功。
その後は医療ITベンチャー・エムスリーにて、製薬企業及び医療機器メーカーの治験を加速化させるITサービスの新規事業開発をリード。
スタンフォード大学経営学修士課程(MBA)留学中には、Medicine XのInnovation Sourcing Teamとして、mHealth及びHealth Techの startupを投資検討し、Biodesignプログラムも経験。
現P5,Inc.取締役、ノバルティスファーマ株式会社Biocamp審査委員、平成27年度東京大学大学院薬学系研究科非常勤講師。平成29年新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO TCP(Technology Commercialization Program)メンター、平成29年度未来2018アドバイザリー。
石倉氏から合理的かつ情熱的なお話をお聞きでき、大変勉強となる対談となりました。
【ここだけ!チラッと内容紹介】
石倉氏のお話から一部抜粋して、ご紹介させて頂きます。
現在にも活かされる、スタンフォードの強みとは?
ネットワークだと思います。アルムナイ(卒業生)のデータベースがあるのですが、現役生がアルムナイに、例えば投資をお願いしに行くなど、具体的な仕事の話を相談するのはNGなのです。ただし、現役生が今後の仕事のことで困っているというと、卒業生は必ず時間を使ってくれます。そこから次につなげられるかは、自分の実力次第ですが、そこはいわゆる「パスポートをもらっている」状態ですので、最初の一歩は、踏み入れることができます。
ネットワーキングで意識すると良いこと
途中で失敗するリスクがあるとしても、「常にフラグを振りながらネットワーキングしたほうがいい」と思います。そうしていると、だんだん認識されて、「彼は○○をやっている人/○○を解決したい人」と認知してもらえるようになります。自分がどういう領域で、何をやっている人なのかを認識してもらうと、それに関する案件や人をどんどん紹介してもらえるし、次のビジネス機会につながっていきます。
JOMDDの一番の強みは?
代表の内田がFDA(米国食品医薬品局)で医療機器の審査官をしていましたので、薬事申請などの、レギュラトリーアフェアーズを熟知できているところではないでしょうか。つまり申請を取得するリスク、できないリスクを知っていることです。例えば、治験にどのくらいの期間がかかり、資金がどれくらいかかるですとか、そのあたりもある程度は精緻に読むことができます。やったことのない人から見ると、どこから始めたらいいか分からない世界なので、そこは専門性があるかなと思います。
なぜ、日本から医療機器イノベーションを起こすことが必要だと思うのか
まだまだ臨床の現場でアンメット・メディカル・ニーズ、要は「満たされていないニーズ」があるという点です。人類の医学はかなり進展してきました。しかし、がんや中枢神経系などもそうですが、まだまだ薬にしても、医療機器にしても解決できていない問題が多々あり、それを解決していかなければなりません。もちろん、必ずしも日本発である必要はないと思いますが、ただ、私たちはやはり国益にかなうような事業をやっていきたいという思いがあります。
日本人がイノベーションを起こすために必要な要素とは
「めげない」という性格は重要だと思います。ただし、レジリエンスというと、どうしても「打たれ強さ」という解釈をされがちですが、正確な訳や意味は、「打たれても早く戻ってこられる」「回復力」というものです。しんどかったら、倒れてもいいし、投資を得られなくても、その日は落ちこんでもよくて、次の日からすぐに通常業務に戻ってこられるほうが大事だと思いますね。
コラムの一番最後に「石倉さんのイノベーションの哲学」を一言で表して頂きました。
ぜひ、詳しい内容と共にお読みください。
りそな銀行「りそなCollaborare」イノベーションフィロソフィー
株式会社日本医療機器開発機構(JOMDD)取締役 CBO 石倉大樹氏×森若幸次郎
これまでのイノベーションフィロソフィーはこちらです。
どの対談も、人生経験をふまえた素晴らしいお話を聞かせて頂きましたので、ぜひご覧ください。皆様のモチベーションアップに繋がれば幸いです。
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★★★Angel Accelerator【二期生募集中】★★★
沢山のご応募、愛りがとうございます!随時募集中です。
松本市長がアンバサダーを務めて下さるAngel Acceleratorの第二期生を募集しています。
日 程:2020年2月29日、3月1日、3月14日、3月15日 変更 3月7日、3月8日
午後2時から午後5時(最終日はデモデイ)
場 所:埼玉県和光市
募 集:18名
内 容:「シリコンバレー流3分間ピッチとハーバードPLD流世界を良くするマインドが学べる」
メイン講師:株式会社シリコンバレーベンチャーズ代表取締役兼CEO 森若幸次郎
対 象:これから国内外で起業したい方、和光市で起業したい人、すでにスタートアップをされている方、中堅企業、大企業のオープンイノベーション担当者、自治体職員、イノベーションを起こしたい方、志を持って生きたい方、夢を形にしてビジネスしたい方
※Co-founderや既にチームメイトがいる方は、チームで一緒に参加出来ます(各社最大3名まで)。年齢制限はありません。
受講料:無料
特 典:
・グローバル視点でのイノベーションの起こし方に触れられる
・世界最高峰のアントレプレナーシップ、リーダーシップが学べる
・約6年間シリコンバレーと日本を行き来し、現地のアクセラレーターで学んだり、ハーバードのビジネススクールPLDで学んだ経験を持つ講師から直接指導を受けられる
・AA第一期生を始め、世界をより良くする同志に出会える
・AAのアンバサダーを務められる埼玉県和光市の松本武洋市長からもアドバイスを頂ける
お申し込み:https://forms.gle/DzrmTWYB2qcLm4eF6
合否発表:2月19日を予定しています
第1期の様子は、りそな銀行の情報メディア りそなCollaborareの記事「第5回 日本各地にシリコンバレー流アクセラレーターを作り、地方創生イノベーションを起こすには? Angel Acceleratorの講義内容大公開!」をご覧ください。
【今後のイベント情報】
2月 6日(木)Startup World Cup 大阪予選
2月29日(土)、3月1日(日)、3月14日、3月15日 変更 3月7日、3月8日 Angel Accelerator 第2期【受講生募集中】
★第1期の様子は、りそな銀行の情報メディア りそなCollaborareの記事「第5回 日本各地にシリコンバレー流アクセラレーターを作り、地方創生イノベーションを起こすには? Angel Acceleratorの講義内容大公開!」をご覧ください。
5月22日(金)Startup World Cup 世界大会
毎月、フォーブス、りそな銀行、日刊工業新聞でコラムを寄稿させて頂いております。
Forbes JAPAN 「イノベーション・エコシステムの内側」
https://forbesjapan.com/author/detail/1115
りそな銀行「イノベーションの森」
https://resonacollaborare.com/tag/イノベーションの森/
りそな銀行「イノベーションの哲学」
https://resonacollaborare.com/?s=イノベーション哲学
日刊工業新聞「グローバルの眼」11月号 (Webでも紙面でも両方お読み頂けます)
山口新聞「東流西流」10月20日号(Webでも紙面でも両方お読み頂けます)
https://siliconvalleyventures.site/archives/917
イノベーション創出に向けて、こちらの活動もしております。
医療機器イノベーション企業 株式会社モリワカ 新しいホームページはこちらから↓↓↓
https://moriwakamedical.wixsite.com/home
シリコンバレーと日本を繋ぎ、医療機器イノベーションを起こすUS-Japan MedTech Frontiers のサイトはこちらから↓↓↓
https://www.usjmf.org/
シリコンバレー発世界最大の起業家イベントの日本版 Startup Grind Tokyoは、渋谷Plug&Playで毎月開催してます 詳細はこちらから↓↓↓
http://startupgrind.tokyo
大企業、中小企業、スタートアップ企業、学術研究都市、医療機関、スタートアップイベントなどにて、世界をより良くするためのイノベーション創出のための支援をさせて頂いております。
また、ハーバードやシリコンバレー流のモチベーションを高めるためのマインドセットについての講演やワークショップなども行なっておりますので、ぜひ、こちらからお気軽にお問い合わせください。
共に、イノベーションを起こしましょう!!!
執筆 Silicon Valley Ventures メディア事業部